一般財団法人 食品安全マネジメント協会

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持続可能サプライチェーン評価プラットフォーム/SSCAP(Sustainable Supply Chains Assessment Platform)

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JFSMは企業の社会的責任(CSR)への取り組みのハードルを下げるツール『SSCAP』の運用を開始します(2024年秋 予定)

一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)では2016年の発足以降、日本発の食品安全マネジメント規格「JFS規格」の認証プログラムオーナー・スキームオーナーとして食品事業者およびフードサプライチェーンの信頼性向上に取り組んできました。

食品産業においても他産業と同様に、安定した取引のためには企業の社会的責任(CSR)に取り組まなければならない中、人手や予算不足に悩まされている中小食品事業者の現場では、日々の業務に追われて社会的責任への対応に人や時間、費用を捻出できない状況です。

JFSMでは、これまで食品安全規格の構築や第三者証明の運営により培ってきたノウハウを活用して、新たに社会的責任事業を始め、中小を含む食品事業者に対して食品安全の確立と社会的責任の遂行の両面から支援を行い、食品産業のフードインテグリティ※1の向上を目指していきます。
※1: フードインテグリティとは、包括的に食品事業者の信頼性を高める活動を指します。

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『SSCAP』は、「社会の持続可能な発展に関する活動」を可視化する自己評価プラットフォームです。

社会的責任に関する取り組みは、多くの中小企業にとって簡単なことではありません。
サプライヤー側※2にとっては、「具体的にどうやって取り組めばよいのかわからない」という声があります。
また、調達側※2の立場では、「対応状況を評価する方法がわからない」、「人手が足りずサプライヤーの評価や監査が追い付いていない」、「サプライヤー評価の知識を持つ人材が足りない」、「統合報告書など情報開示に関するデータの収集が大変」といった課題があります。

JFSMでは、台湾の食品安全に関する認証プログラムオーナーである台灣優良食品發展協會(TQFA)とのパートナーシップ協定※3に基づき、持続可能サプライチェーン評価ツール『SSCAP(Sustainable Supply Chains Assessment Platform)』を日本および台湾で運用し、食品事業者が取り組む「社会の持続可能な発展に関する活動」を可視化する自己評価ツールを提供することで、調達とサプライヤー側双方の課題を解消し、取り組みのハードルを下げていきます。

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※2: フードサプライチェーン上におけるサプライヤーは食品事業者を、調達企業は小売、商社・卸のほか仕入れを行う食品事業者を想定しています。
※3: 2024年6月26日、日本・台湾のフードサプライチェーンの持続可能な発展と輸出入拡大のため、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)と台灣優良食品發展協會(TQFA)は、2つのパートナーシップ協定を締結いたしました。(参考リンク

SSCAPの特徴、メリット

・サプライヤー側は社会的責任に関する取り組みの回答をオンラインで行えます。
・調達側はサプライヤーの回答結果をオンラインで閲覧、分析することができます。
・ISO 26000:2010 社会的責任に関するガイダンスを参照し、さらに日本固有の領域を加えた次の8つの領域を設問でカバーしています。
≪組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティへの参画及びコミュニティの発展、その他≫
・調達側は自社の指針・方針に応じてサプライヤー評価の設問のカスタマイズができ、自社独自の要求事項を追加できます。
・ガイドラインの解説を閲覧することで社会的責任のための取り組みについて理解を深めることができます。また、動画解説によるEラーニング機能が付帯しています。
・CO2排出削減量などのESG関連データ入力機能も搭載予定です。
・SSCAPを活用した第三者証明の仕組みを開始予定です。
・将来的に有償でのコンサルティングサービスを導入予定です。

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(画面イメージは開発中のもので今後変更する可能性があります)

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SSCAPの今後の予定について

SSCAPに関する今後の最新情報はJFSMウェブサイトにてご報告いたします。
https://www.jfsm.or.jp/information/

ご質問、取材のご希望はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
【SSCAPに関するお問い合わせ先】
一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM) SSCチーム
https://www.jfsm.or.jp/contact/
代表Tel: 03-6268-9691